VIVOからX60シリーズの最上位モデル、X60 Pro+が2021年1月に発表されました。すでに昨年末、X60/X60 Proの発表がされていましたので、X60シリーズ3機を比較してみました。
VIVO X60 シリーズの価格
VIVOのXシリーズはフラッグシップシリーズです。最上位のX60 Pro+、上位機種のX60 Pro、標準モデルのX60という差があります。日本未発表です。
機種 | X60 | X60 Pro | X60 Pro+ |
価格 | ・8/128GB 3498元 (約5.7万円) ・8/256GB 3798元 (約6.1万円) ・12/256GB 3998元 (約6.5万円) | ・12/256GB 4498元 (約7.3万円) | ・8/128GB 4998元 (約8.1万円) ・12/256GB 5998元 (約9.7万円) |
どのモデルも12/256GBで比べると、X60より8千円高いのがX60 Proで、それより2.4万円高いのがX60 Pro+になります。X60 ProとPro +の差が大きいです。どの辺に価格の違いがあるのか、引き続き見てみましょう。
VIVO X60シリーズのSoC、処理速度
X60 Pro +は現時点の最新最高SoC 5nmのSnapdragon888搭載です。
機種 | X60 | X60 Pro | X60 Pro+ |
SoC | Exynos1080 5nm | Exynos1080 5nm | Snapdragon888 5nm |
RAM | 8 or 12 GB LPDDR4X | 12 GB LPDDR4X | 8 or 12 GB LPDDR5 |
ROM | 128 or 256 GB UFS3.1 | 256 GB UFS3.1 | 128 or 256 GB UFS3.1 |
参考Antutu Benchmark | 610,000 | 610,000 | 750,000 |
X60/60Proはサムスン電子製のExynos1080を搭載。充分なハイスペックですが、Snapdragon888はこれを上回るスペック。現時点で最高のSoCです。何をしても充分な操作感があります。注目度の高いSnapdragon888ですが、何が改善されて凄いのか簡単にまとめてみました。
Snapdragon888の改善点
Snapdragon888は初の5nmチップ(前機865は7nm)です。Appleでは先駆けてiPhone12シリーズ搭載のA14が5nmでした。Snapdragon初の5nmチップというのも新しいところです。これまでも最新のSnapdragonには5G、AI、ゲーム、写真などの処理を発展させてきました。主なポイントを前世代比較したものが以下です。
仕様 | 前世代比較(SD865) | |
GPU | Qualcomm®Adreno™660 GPU | ・グラフィックスレンダリンク 35%Up |
CPU | Qualcomm®Kryo™680 CPU | ・CPUパフォーマンス 25%Up |
プロセッサ | Hexagon780 | ・第6世代QualcommAIエンジン ・ワットあたり3倍のパフォーマン ・ス ・26TOPS(1秒26兆回の演算) AIコンピューティングパワー 70%Up |
Snapdragon888を一言でいうなら以下になります。
パフォーマンスは25%速く、レンダリングは35%速く、AIコンピューティングパワーは70%速くなっています!
X60シリーズのカメラ
ドイツの光学機メーカーZEISS(ツァイス)の監修を受けたレンズ搭載なのが、X60シリーズのポイントです。カメラ、スマホではSONYで採用されているZEISS。HuaweiのPシリーズはライカ監修のカメラなのと同じように、期待度が上がります。カメラ構成は以下になります。
– | X60 | X60 Pro | X60 Pro+ |
アウト カメラ | メイン48MP 広角13MP ポートレート13MP | メイン48MP 広角13MP ポートレート13MP 望遠8MP | メイン50MP 広角48MP ポートレート13MP 望遠8MP |
イン カメラ | 32MP | 32MP | 32MP |
X50シリーズからメインカメラが動いて(回る)システムは継続しています。ジンバルのように振動に強い構造になっています。モデル毎の違いと言えば、X60非搭載の光学5倍(デジタル60倍)の望遠レンズがX60 Proには搭載され、X60 Pro+にはゴーストやフレアを低減するコーティングがされていて、広角レンズがスペックアップされています。
夜景モード、逆光に強いポートレートなど撮影に強い機能も充実してます。変わった機能としてはモノクロやボケた写真に色を復元するモードがあります。
VIVO X60シリーズのディスプレイ、バッテリー
ディスプレイのスペックは3機種とも同じです。
機種 | X60 | X60 Pro | X60 Pro+ |
サイズ | 6.56インチ 縦159.63 横75.01 高さ7.36mm | 6.56インチ 縦158.57 横73.24 高さ7.59mm | 6.56インチ 縦158.59 横73.35 高さ9.1mm |
重さ | 176.2g | 179g | 190.6g |
バッテリー | 4300mAh 充電33W | 4200mAh 充電33W | 4200mAh 充電55W |
パネル | AMOLED | AMOLED | AMOLED |
解像度 | 2376×1080 | 2376×1080 | 2376×1080 |
3機種で解像度が同じく、HDR10およびHDR10 +をサポートしています。HDRとはハイダイナミックレンジのこと。映像画質の規格でより輝度の基準が高いものがHDR10+です。ディスプレイのリフレッシュレートはX60 Pro+のみが最大120Hzに対応しています。
まとめ
5nmのSoC搭載のフラッグシップ機、VIVO X60シリーズはZeiss監修のカメラスマホです。カメラを最大限に楽しむにはX60 Pro+のカメラ構成が気になります。X60 Pro+は質感にも高級感があります。
Zeissの名を冠したスマホが、一体どれほどの画像を作るのか?実際に写真撮ってみたいです。
最後に対応バンドは以下になります。
機種 | 対応バンド |
X60 | 4G : B1/2/3/4/5/7/8/28A 5G: n1/n3/n28A/n41/n77/n78/n79 |
X60 Pro | 4G : B1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/25/26/28A 5G: n1/n3/n28A/n41/n77/n78/n79 |
X60 Pro+ | 4G : B1/2/3/4/7/8/12/17/20/26(B5/B18/B19)/B28 5G: n1/n3/n28/n38/n41/n77/n78/n79 |
参考 各社対応4G | docomo(1,3,19) / au(1,18/26) / Softbank(1,3,8) |
機種によって微妙に対応バンドが違います。X60 ProとX60 Pro+なら日本でも問題なく使えそうです。日本未発売ですが、スマホ選びの参考になると幸いです。
公式HP(VIVO X60 Pro+):http://www.vivo.com.cn/vivo/x60proplus/
X60 Pro+と同じくSnapdrgon888搭載機種の記事があります。