最新Snapdragon888初搭載!Xiaomiからディスプレイ最高のMi 11発売。

最新のSnapdragon888搭載機がいよいよ販売となりました。XiaomiのMiシリーズの新作 Mi 11が2021年1月に発売されました。どんな機種なのか、見ていきましょう。

*本記事は中国流通版の情報ですが、まとめにはグローバル版の情報を追記しています。

Xiaomi Mi 11の価格

中国で発売されたMi 11ですが、執筆現時点ではMi 11のみとなってます。近々Mi 11 proの発表もあると噂されていて、ひとまずMi 11を買い控えるとの声も中国ではありましたが、販売初日で35万台を販売したとのことです。

Mi 11
価格8/128GB 3999元(6.5万円程度)
8/256GB 4299元(6.9万円程度)
12/256GB 4699元(7.6万円程度)

グローバル版は近々発表の予定で、日本では未発売です。

Xiaomi Mi 11 のSoC

最新Snapdragon888を搭載した初のスマホがMi 11です。参考に前機種のMi 10と比較しました。

Mi 11Mi 10(グローバル版)
SoCSnapdragon888Snapdragon865
RAM8 or 12GB
LPDDR5
8 GB
LPDDR5
参考:Antutu
ベンチマーク
720,000579,000

Antutuベンチマークは世界的に使われる処理速度を計測するアプリです。これまでの最高峰を追い抜く処理速度のSnapdragon888となっています。

数値だけ見ると「ふーん…」となってしまいますので、Snapdragon888の何がすごいのか調べてみました。

Snapdragon888の改善点

Snapdragon888は初の5nmチップ(前機865は7nm)です。Appleでは先駆けてiPhone12シリーズ搭載のA14が5nmでした。Snapdragon初の5nmチップというのも新しいところです。これまでも最新のSnapdragonには5G、AI、ゲーム、写真などの処理を発展させてきました。主なポイントを前世代比較したものが以下です。

仕様前世代比較(SD865)
GPUQualcomm®Adreno™660 GPU・グラフィックスレンダリンク 35%Up
CPUQualcomm®Kryo™680 CPU・CPUパフォーマンス 25%Up
プロセッサHexagon780・第6世代QualcommAIエンジン
・ワットあたり3倍のパフォーマン
・ス
・26TOPS(1秒26兆回の演算)
AIコンピューティングパワー 70%Up

Snapdragon888を一言でいうなら以下になります。

パフォーマンスは25%速く、レンダリングは35%速く、AIコンピューティングパワーは70%速くなっています!

Xiaomi Mi 11のカメラ

今回は4眼でなく3眼のカメラ構成になっています。

Mi 11Mi 10Mi 10 Ultra
アウト
カメラ
メイン:108MP
広角:13MP
マクロ:5MP
メイン:108MP
広角:13MP
マクロ:2MP
深度:2MP
メイン:48MP
超望遠:48MP
望遠:12MP
広角:20MP
インカメラ20MP20MP20MP

カメラ構成は前機種のMi 10より、カメラが1つ減っています。が、カメラは良くなっています。AIによる処理で距離を測る深度カメラは不要のようです。

AppleのiPhoneやGoogleのPixelは、センサー画素数でなくAIの処理でカメラの評価を高めています。Xiaomiに関しては高画素カメラをいち早く手掛けた上で、AI処理での写真、ビデオの精度を高めているようです。

動画のサンプルが公式HPにはありますが、もうケチの付け様がないです。新機能としては動画での「スーパーナイトシーン」撮影です。暗所でもノイズ軽減し、明るさを再現します。下の画像は動画のワンシーンです。素晴らしい!

Mi10シリーズの10周年記念モデルでDXOMARK(カメラ評価機関)で1位(当時)を取ったMi 10 Ultraと比べるとどうなのか?Mi 10 Ultra(48MP)にて高画素方針が変わったのかと思いきや、また高画素の108MPに戻ったMi 11。

実際にMi 10 UltraとMi 10の比較動画がありました。4分50秒あたりからカメラのレビューになります。

この動画を観る限りでは、Mi 11の画像の方が自然に近い色作りになっているようです。Mi 10 Ultraは発色が良く、コントラストが高い印象です。

夜間での明暗差の加工もナチュラルな気がしますが、夜間の明るい部分の発光加減はMi 10 Ultraの方が上手くできているようにも見えます。平常時でも夜間でも「バエる」のはMi 10 Ultraのようです。

Mi 11のディスプレイ、バッテリー

ディスプレイに関しては今回のMi 11は力を入れています。主なスペックは以下になります。

Mi 11のディスプレイ・バッテリーなど
サイズ6.81インチ 164.3×74.6×8.06mm
重さ196g
バッテリー4600mAh 急速充電55W
リフレッシュレート最大120Hz
タッチサンプリングレート最大480Hz
パネル2K AMOLED4カーブフレキシブルスクリーン

ディスプレイ評価機関のDisplayMateにてMi 11は、ベストスマートフォンディスプレイ賞を受けています。同賞はiPhone 12 Pro Maxが受賞していました。

DisplayMateのレビューでは「DisplayMate史上最高のA+を獲得」とあります。iPhone 12 Pro Maxでも同じ表現があったので、発売が遅いMi 11が最高を更新して現時点(執筆時)の最高ディスプレイと言えそうです。

DisplayMate A+の厳格な評価は、明るさ、コントラスト、色の正確さ、解像度などにわたり、ディスプレイが総合的に最高だったことが証明されています。

(参考)DisplayMateの評価記事:https://www.displaymate.com/Xiaomi_Mi_11_ShootOut_1V.htm

重さについては、あまり考慮してない印象のXiaomiですが、今回もそれなりの重量です。バッテリーもそれなりの容量なので、仕方のないところです。

カラーバリエーション

限定版としてはガラスを使ったXiaomi創業者の雷軍(レイジュン)バージョン(上記)があります。その他のカラーバリエーションは以下の様になってます。

上段の3つはガラスを使ったもので、下段2色(スモークパープルとカーキ)は、レザーを採用していて、スマホのカラーとしては珍しいです。カメラが3眼になった(マクロが小さいので2眼に見えますが)ので、メカメカしい印象はなくなりました。高級感を感じます。

まとめ

Mi 11は、スマホ初搭載のSnapdragon888を採用した、最高のディスプレイのハイスペックなフラッグシップスマホです。動画撮影も強化されています。

公式HPを見るとカメラ押しの印象は少し薄くなったような印象があります。これは最近のスマホはどれもある程度はきれいに撮れるようになり差が少なくなったこと、充分にカメラの進化に伸びしろが少なくなったことが理由のような気がします。

HP上の動画はホントに映画のような(今やってるiPhone12のCMのように)、素晴らしい映像でした。フラッグシップ機のカメラの大きな進化は今後あまりない予感がします。

一方でディスプレイの進化。iPhone12 Pro Maxを凌駕する美麗画像を実現しました。確かにカメラ以上に使用頻度が高いのがディスプレイです。利用中の心地よさを実現するのはディスプレイの良さなのかもしれません。カメラよりもね。

XiaomiのMiシリーズの新作は、いつもスマホの基準を引き上げます。今回も最高最新のSoC、最高評価のディスプレイ、AI処理の利いた1億画素のカメラと、見事なスマホを出してきました。かつ、価格は6万円台から。Xiaomiはスゴイです。

最後に対応バンドですが、日本でも問題なく使えそうです。

Mi 11対応バンド:4G:B1/2/3/4/5 /7/8/12/17/18/19/20/26/28
◎docomo(1,3,19)◎au(1,18/26)◎Softbank(1,3,8)

手に取れる日が楽しみです!が、日本では前機のMi 10シリーズすら入って来てないので、いつになることやら…

関連記事:スマホの最先端はXiaomi。スマホ史上最高カメラ搭載のMi 10 ULTRA発売

【グローバル版について】

Mi 11のグローバル版の発表が2021年2月にありました。グローバル版の価格、対応バンドは以下になります。

Mi 11 グローバル版
価格8/128GB 749€ 約9.8万円
8/256GB 799€ 約10.4万円
対応バンド5G:n1/3/5/7/8/20/28/38/41/77/78/79
4G:B1/2/3/4/5/7/8/12/17/20/28/32/66

グローバル版では12/256GBのモデルが発売されていません。また、中国流通版では対応していたドコモ系SIMのバンドB19が、グローバル版では非対応。ソフトバンク系SIM以外は相性が悪くなりました。ご検討の際にはご注意ください。
×docomo(1,3,19)×au(1,18/26)◎Softbank(1,3,8)