OnePlusよりOnePlus 9シリーズ発表!OnePlus 9 Pro価格は11万円台、Snapdragon888搭載

2021年3月23日にOnePlus 9シリーズのローンチイベント(発表会)がありました。日本では未発売のOnePlusですが、OPPOと同じオウガグループのブランドでファンの多いスマホブランドです。どんな機種が発表されたのか見ていきましょう。

OnePlus 9シリーズの価格

最近ではミドル、エントリークラスのNodeシリーズなども作られていますが、OnePlusのナンバリングシリーズはフラッグシップ機です。発表されたのはOnePlus9/9Proの2機種。まずは価格から見てみましょう。

OnePlus 9OnePlus 9 Pro
価格8/128GB $729
(8万円程度)
12/256GB $1069
(11.7万円程度)

2機種ともメモリは1種類のみ。Proの方がメモリ容量が大きいです。価格差は3.7万円程。

OnePlus 9シリーズのSoC、パフォーマンス

パフォーマンス部分については、9/9Proに違いはほとんどありません。違いはワイヤレス充電のスピード(オレンジ文字部分)のみです。

OnePlus 9/9Pro共通
価格オペレーティングシステム:Android™11ベースのOxygenOS
CPU:Qualcomm®Snapdragon888
チップセット:X60
GPU:Adreno 660
RAM:8GB / 12GB LPDDR5
ストレージ:128GB / 256GB UFS 3.1 2-LANE
バッテリー:4,500 mAh(2S1P 2,250 mAh、非-取り外し可能)
ワープチャージ65T(10V / 6.5A)
OnePlus9:15Wワイヤレス充電
OnePlus9 Pro:50Wワイヤレス充電

ローンチイベント、USでの販売はRAM/ROMの組み合わせは1種類でしたが、OnePlus公式ではRAM/ROMの組み合わせが存在しているように記載されています。地域によってはRAM/ROMが選べるかも知れません。

OnePlus9/9Proのカメラ

OnePlus9シリーズはハッセルブラッドとの共同開発のカメラを搭載しています。ハッセルブラッドはスウェーデンの老舗のカメラメーカーです。キレイな写真、映像は画素数以上に画像を作る処理エンジンのチューニング力が重要です。カメラメーカーとの共同開発では画像処理はもちろん、レンズの精度も向上します。最近はカメラや光学機器メーカーとスマホメーカーが共同開発するケースも多いです。HUAWAIの上位機種に搭載のLeica(ライカ)、SonyやVIVOのZEISS(ツァイス)などがあります。

OnePlus 9OnePlus 9 Pro
リアカメラメイン48MP(IMX689)
広角50MP(IMX766)
モノクロ2MP
メイン48MP(IMX789)
広角50MP(IMX766)
望遠8MP
モノクロ2MP
インカメラ16MP(IMX471)16MP(IMX471)

OnePlus9が背面3眼、9Proは4眼になっています。

OnePlus9/9Proに搭載の広角50MPのセンサーIMX766は、先日発表されたOPPOのフラッグシップ Find X3 Proではメインセンサーとして2基搭載しています。

メインカメラの画素数はOnePlus9/9Pro共に48MPと同じですが、センサーが違います。OnePlus9に搭載のIMX689(OnePlus8Proのメインセンサーとして搭載)の最新後継センサーが9Proに搭載されたIMX789です。

OnePlus9Proの方が価格差分、望遠カメラがあり、センサーも最新のものを使っています。

どちらの機種もハッセルブラッド共同開発のカメラになっています。スマホのカメラは画像の端に行くほど円形の歪みが出やすいのですが、広角カメラに付いたレンズには強力な歪み補正機能があり、見たままの形状を保ちます。

以下はOnePlus9/9Pro共通の内容です。

OnePlus 9/9Pro
カメラ機能Nightscape、Super Macro、UltraShot HDR、Smart Scene Recognition
Portrait mode、Pro mode、Panorama、Tilt-shift mode、Focus Peaking
Cat / Dog Face Focus、Raw file、Filters、Super Stable、Video Nightscape
Video HDR、Video Portrait 、フォーカストラッキング、タイムラプス、ハイパーラプス
動画撮影8K:30fps
4K:30 / 60fps
1080p30 / 60fpsビデオ
スーパースローモーション:240 fpsで1080pビデオ、480 fpsで720pビデオ
タイムラプス:30fpsで1080p、30fpsで4k
ビデオエディター

OnePlus9/9Proのディスプレイ

ディスプレイについてはOnePlus9と9Proには機能的な差があります。OnePlus9Proに関してはディスプレイ評価機関のDisplayMateから最高評価のグレードA+を獲得しています。主な違いは以下表にオレンジ色を付けています。

OnePlus 9OnePlus 9 Pro
スペックサイズ:6.55インチ
解像度:2400 x1080ピクセル402ppi
アスペクト比:20:9
120 Hz流体AMOLED
サポートsRGB、ディスプレイP3
カバーガラス:Corning®Gorilla®ガラス
サイズ:6.7インチ
解像度:3216 X1440ピクセル525ppi
アスペクト比:20.1:9
120 Hz流体AMOLED、LTPO
サポートsRGB、ディスプレイP3、10ビット色深度
カバーガラス:コーニング®Gorilla®Glass
機能読書モード
ナイトモード
カラーエフェクトプロ
超高ビデオ解像度
多層冷却システム(OnePlus Cool Play)
ハイパータッチテクノロジー
読書モード
ナイトモード
カラーエフェクトプロ
グラフィックススムージング
超高ビデオ解像度
アダプティブディスプレイ
多層冷却システム(OnePlus Cool Play)

解像度が違うので、OnePlus9Proの方がより精細な色表現が可能になっています。画面表示の滑らかさを表すリフレッシュレートは共に120Hzですが、OnePlus9ProにはLTPOという見ている画面の状態(動き)により自動でリフレッシュレートを可変していく機能があります。高リフレッシュレートの弱点は消費電力が高くなってしまうのですが、LTPOは1~120Hzまで画面の動きに合わせて変化するので、消費電力の削減になります。

*リフレッシュレートとは画面を1秒間に何度描写するかの単位。数値が大きい程、滑らかな映像が楽しめます。

ハイパータッチテクノロジーはゲームでの応答時間を速くする機能です。ゲームでは反応時間が勝敗を分ける重要な要素です。指での操作性能が向上します。

カメラに続き、ディスプレイにもOnePlus9/9Proの間に差があります。ゲームにこだわる方には9Proをおススメします。ゲームに限りませんが、OnePlus9/9Proとも多層構造の冷却システムを内蔵し、長時間利用の発熱対策も出来ています。

OnePlus9/9Proのその他

OnePlus9ProではデュアルSIM対応なのに、OnePlus9ではシングルSIMになっています。

OnePlus 9OnePlus 9 Pro
サイズ高さ:160mm
幅:74.2mm
厚さ:8.7mm
重量:192g
高さ:163.2 mm
幅:73.6 mm
厚さ:8.7 mm
重量:197g
オーディオデュアルステレオスピーカー
ノイズキャンセリングサポート
ドルビーアトモス
デュアルステレオスピーカー
ノイズキャンセリングサポート
ドルビーアトモス
ポートUSB 3.1 GEN1Type-C
サポート標準Type-Cイヤホン
シングルnano-SIMスロット
USB 3.1 GEN1Type-C
サポート標準のType-Cイヤホン
デュアルnano-SIMスロット

9と9ProでシングルSIMとデュアルSIMを分けたのは何故か…利用状況によってはOnePlus9が選びにくい方もいる違いになっています。

まとめ

OnePlus9/9Proは老舗カメラメーカーハッセルブラッドと共同開発したカメラ重視のスマホです。搭載SoCは現時点で最高峰のSnapdragon888搭載のフラッグシップ機です。かつ、OnePlus9Proにおいては、ディスプレイも最高クラスの精彩を持っています。

最近のフラッグシップ機はカメラだけでなく、ディスプレイにも抜かりがありません。XiaomiのMi 11、OPPO Find X3 ProもOnePlus9Proと同じくDisplayMateでのグレードA+を獲得しています。カメラで撮った精細な色合いがディスプレイできちんと映せるようになっています。

同程度のスペックのOPPO Find X3 Proが15万円程度なので、OnePlus9Proの11万円程度は比較的手にしやすいです。ただ、ディスプレイの質、シングルSIMでも良い場合は8万円程で買えるOnePlus9でも良いな、と思えます。ハッセルブラッドの絵作りが楽しめることは、OnePlus9シリーズの楽しみです。

若干気になるとするなら、半年も待たずにマイナーチェンジのOnePlus9Tがリーズナブルな価格で出るんだろうな…と思うところ。新作待つのもキリがないですが、9Tの発表は期待しちゃいます。

最後に対応バンドについて。対応バンドはOnePlus9/9Proともに以下になっています。

4G:B1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 18, 19, 20, 25, 26, 28, 30, 32, 66, 71
5G NSA:N1, 2, 3, 5, 7, 8, 25, 28, 38, 40, 41, 48, 66, 71, 77, 78

4Gで見るとdocomo系SIM(B1/3/19)、au系SIM(B1,18/26)、ソフトバンク系SIM(B1/3/8)共に対応しています。OnePlusは日本のバンドと相性が良いです。

ローンチイベントではOnePlus初のスマートウォッチ、OnePlus Watchの発表もありました。価格は159$、日本円で1.8万円ほど。心拍数はもちろんのこと、血中酸素センサーも搭載です。

公式OnePlus:https://www.oneplus.com/

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