世界シェア5位のスマホメーカーVIVO(2020年Q3時点)から、2021年1月にSnapdragon888搭載のスマホがリリースされました。Snapdragon888と言えば、最近XiaomiからMi 11が発売されたばかりです。同じSoC搭載で、どこが違うのか、見ていきましょう。
VIVO iQOO 7の価格
日本では聞き馴染みのないVIVOですが、OPPOと同じBBK(歩歩高)グループのゲーミングスマホメーカーです。現時点の最高最新のSnapdragon888を搭載したiQOO 7ですが、早速価格から。
iQOO 7 | Mi 11 | |
価格 | 8/128GB 3798元(約6.2万円) 12/256GB 4198元(約6.8万円) | 8/128GB 3999元(6.5万円程度) 8/256GB 4299元(6.9万円程度) 12/256GB 4699元(7.6万円程度) |
中国では2021年1月15日に発売ですが、日本では未発売です。
価格だけ見るとiQOO 7の方が安いです。12/256GBでは8千円程の違いですが、8/128GBだと3千円しか変わりません。Mi 11もですが、フラッグシップ機がこの価格というのはお安いですね。
VIVO iQOO 7のSoC、処理能力
SoCはタイトルに書いてしまってますので、SoC以外の部分も比較してました。
VIVO iQOO 7 | Mi 11 | |
SoC | Snapdragon888 | Snapdragon888 |
RAM | 8 or 12GB LPDDR5 | 8 or 12GB LPDDR5 |
ROM | 128 or 256GB UFS 3.1 | 128 or 256GB UFS 3.1 |
省電力で伝送効率の高いLPDDRを採用し、高速ストレージのUFS 3.1を採用。この辺はフラッグシップ機に抜かりなくMi 11と同じです。同じ構成なので、どちらも処理能力を数値化したAntutuベンチマークは72万スコア程度は出そうです。スペックを使い切るのを悩む程のハイスペックです。
何かと注目のSnapdragon888ですが、これまでと何が違うのか調べてみました。
Snapdragon888の改善点
Snapdragon888は初の5nmチップ(前機865は7nm)です。Appleでは先駆けてiPhone12シリーズ搭載のA14が5nmでした。Snapdragon初の5nmチップというのも新しいところです。これまでも最新のSnapdragonには5G、AI、ゲーム、写真などの処理を発展させてきました。主なポイントを前世代比較したものが以下です。
仕様 | 前世代比較(SD865) | |
GPU | Qualcomm®Adreno™660 GPU | ・グラフィックスレンダリンク 35%Up |
CPU | Qualcomm®Kryo™680 CPU | ・CPUパフォーマンス 25%Up |
プロセッサ | Hexagon780 | ・第6世代QualcommAIエンジン ・ワットあたり3倍のパフォーマン ・ス ・26TOPS(1秒26兆回の演算) AIコンピューティングパワー 70%Up |
Snapdragon888を一言でいうなら以下になります。
パフォーマンスは25%速く、レンダリングは35%速く、AIコンピューティングパワーは70%速くなっています!
VIVO iQOO 7のカメラ
ゲーミングスマホなのでカメラはどうかと思いましたが、HPでは結構カメラ押しの印象でした。Mi 11と同じくアウト3眼カメラですが、センサーは違います。Mi 11の方が画素数は上回っています。
iQOO 7 | Mi 11 | |
アウト カメラ | メイン:48MP ポートレイト:13MP 広角:13MP | メイン:108MP 広角:13MP マクロ:5MP |
インカメラ | 16MP | 20MP |
VIVOが502020年6月にリリースしたX50 Pro(4298元 約7万円~SD765G搭載機)と同じSONYのIMX598がメインカメラになってます。X50 Proがカメラスマホだったことを思うとそれなりに綺麗な写真になりそうです。
関連記事:VIVOってどこのスマホ?VIVO X50 Pro発売
VIVO iQOO 7のディスプレイ、バッテリーなど
iQOO 7の最大のポイントは急速充電と言えます。
iQOO 7 | Mi 11 | |
サイズ | 6.62インチ 162.2×75.8×8.7mm | 6.81インチ 164.3×74.6×8.06mm |
重さ | 209g | 196g |
バッテリー | 4000mAh 急速充電120W | 4600mAh 急速充電55W |
リフレッシュレート | 最大120Hz | 最大120Hz |
タッチサンプリングレート | 最大1000Hz | 最大480Hz |
パネル | AMOLED | 2K AMOLED4カーブフレキシブルスクリーン |
解像度 | 2400 x 1080 | 3200 x 1440 |
急速充電120W…凄いく早いです。15分で4000mAHのバッテリーが100%充電できます。これは、驚きです。タッチサンプリングレートや、急速充電などは、長時間利用のゲーミングに必要な要素です。
ディスプレイの上質さは解像度と色再現などDisplayMate A+評価のMi 11には劣りますが、ゲーミングに必要な要素は盛り込まれています。
長時間利用想定のため、液冷放熱対策も万全です。その分ちょっと重いです。
まとめ
Snapdragon888を搭載し、ゲーミングスマホとしての要素を盛り込んだiQOO 7。スマホでゲームをする方にはピッタリなスマホと言えます。処理は速いし、すぐ充電出来て、操作感度も高いです。
普通にカメラ使って、最上級のディスプレイを楽しむならMi 11を選ぶのですが、iQOO 7はゲーミングスマホとして満足な出来です。同じSoC搭載なので比べてみましたが、比較するには用途が違うな、との感想です。
最後に対応バンドです。ソフトバンク系のSIMだと日本でも問題なく利用が出来そうですが、ドコモ、auは対応してないバンドがあります。
- VIVO iQOO 7対応バンド
- 4G : B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B17
- 5G : n1/n3/n41/n77/n78/n79
×docomo(1,3,19,n77,n78,n79)×au(1,18/26,n77,n78)◎Softbank(1,3,8,n77)