先日Redmi Note 10シリーズをグローバル市場で発表したばかりのXiaomiですが、今度は中国市場にて2021年3月10日にMi 10Sを発表しました。MiシリーズはXiaomiのフラッグシップ。2020年10月にはMi 10T、2021年1月にはMi 11が登場しています。立て続けに出ているMiシリーズを比較しながら、Mi 10Sを紹介いたします。
Xiaomi Mi 10Sの価格は?
Mi 10SはMi 10Tから半年程、Mi 11からは2か月程経っています。価格は今回発表のMi 10Sが一番リーズナブルな価格になっています。
価格 | |
Mi 10S(中国) | 8/128GB 3299元 約5.5万円 8/256GB 3499元 約5.9万円 12/256GB 3799元 約6.4万円 |
Mi 10T(グローバル) | 6/128GB 499€ 約6.5万円 8/128GB 549€ 約7.1万円 |
Mi 11(グローバル) | 8/128GB 749€ 約9.8万円 8/256GB 799€ 約10.4万円 |
価格はMi 10Sはグローバルでの販売が現在(2021年3月時点)はありません。中国市場での価格です。一方Mi 10T、Mi 11はグローバルでの販売です。傾向として中国市場より、グローバル市場の価格の方が2~3万円程度高くなります。ご参考までにご覧ください。
また3機種とも日本での発売は未定です。
Mi 10S搭載のSoCはSnapdragon870
Mi 10Sには最新のSnapdragon870が搭載されています。
Mi 10S | Mi 10T | Mi 11 | |
SoC | Snapdragon870 | Snapdragon865 | Snapdragon888 |
参考)Antutu ベンチマーク | 675000 | 589000 | 710000 |
SoC(System on Chip)とはスマホの処理を行うCPUと、グラフィックの処理を行うGPU、モデムなどの部品を1つのチップに乗せたものです。スマホのSoCでもっとも使われているのがQualcomm(クアルコム)のSnapdragonシリーズです。
Mi 10Tに搭載のSnapdragon865の後続がSnapdragon870。865からベースはそのままに改善されています。Mi 11に搭載のSnapdragon888は5nmのSoCで、7nmの870などとは基本ベースが違っています。現時点で最高のSoCが888です。
現時点最高クラスのSoC搭載のMi 11よりは劣りますが、どのスマホもフラッグシップ機として充分、むしろオーバースペックとも言えるスマホ。快適な使用感が体験できます。
Mi 10Sのカメラ
カメラについては3機種とも大きな差はありません。広角13MPが共通です。
Mi 10S | Mi 10T | Mi 11 | |
リアカメラ | メイン:108MP 広角:13MP 深度 マクロ | メイン:64MP 広角:13MP マクロ:5MP | メイン:108MP 広角:13MP マクロ:5MP |
インカメラ | 20MP | 20MP | 20MP |
リアカメラ 動画 | 8K:24/30fps 4K:30/60fps 1080p:30/60fps 720p:30fps | 8K:24/30fps 4K:30/60fps 1080p:30/60/ 120/240/960fps 720p:30/120/ 240/960fps | 8K:24/30fps 4K:30/60fps 1080p:30/60/ 120/240fps 720p:30/120/240fps |
インカメラ 動画 | 1080p:30fps 720P:30/120fps | 1080p:30fps 720p:30/120fps | 1080p:30/60fps 720p:30/120fps |
Mi 10Tのみメインが64MPですが、Mi 10Tには上位機種のメイン108MPのMi 10T Proがあります。機能的な面はMi 10T Proを含めると、あまり変わりはないです。
スロー撮影がMi 10Sはインカメラの720pのみ可能ですが、Mi 10T、Mi 11はリアカメラでできる様になっています。使える動画機能については価格差が出ているようです。
またXiaomi公式のMi 10Sのページでは、ビデオ撮影に関する機能の説明が他に比べ少ないです。Mi 11やMi 10Tにあるビデオ編集機能(動画の一部を止めたり、同じシーンの一部を複製するクローンビデオなど)がないようです。ビデオ編集アプリやソフトでも出来る編集ですが、スマホの機能として搭載されている方がアプリとの相性なども気にせず使える方が便利です。その点Mi 10Sの動画編集機能は少し残念な点と言えます。
ただ、複雑な編集は意外と使わなかったりしますので、気にならない方も多いと思います。
Mi 10Sのサイズは6.67インチ、オーディオは最高評価
サイズやバッテリーなどの主なスペックは以下になっています。
Mi 10S (中国流通版) | Mi 10T (グローバル版) | Mi 11 (グローバル版) | |
サイズ 重さ | 6.67インチ 162.6mm 74.8mm 8.96mm 208g | 165.1mm 76.4mm 9.33mm 216g | 6.81インチ 164.3mm 74.6mm 8.06~8.56mm 重量:196g |
バッテリー | 4780mAh 33W急速充電 | 5000mAh 33W急速充電 | 4600mAh 55W急速充電 |
オーディオ | ・デュアル スピーカー (harman/kardon) ・ハイレゾ認定 | ・デュアル スピーカー ・ハイレゾ認定 | ・デュアル スピーカー (harman/kardon) ・ハイレゾ認定 |
対応 バンド | 5G: n1/3/41/78/79 4G: B1/2/3/4/5/7/ 8/12/17 | 5G: n1/3/7/8/20/28/ 38/41/77/78 4G:B1/2/3/4/5/7/8/ 20/28/32 | 5G: n1/3/28a/41/77/ 78/79 4G: B1/2/3/4/5/7/8/12/ 17/20/28/32/66 |
スマホのカメラ、オーディオなどの評価機関DXOMARKにて最高評価を得たMi 10S。アメリカの老舗オーディオブランドのharman/kardon(ハーマンカードン)と共同してチューニングしたオーディオを搭載しています。
ただ、1月発売のMi 11にもharman/kardonのオーディオが搭載されていて、Mi 11との差がどれほどあるかは不明です。
対応バンドについて
4G対応バンドを見ると3機種ともソフトバンク系SIM(B1/3/8)のみが対応しています。docomo系SIM(B1/3/19)、au系SIM(B1,18/26)との相性は良くないです。
まとめ
Mi 10Sは最高評価のオーディオを搭載した1億画素カメラのフラッグシップスマホです。
自宅生活が多くなりがちな現在では、スマホのオーディオを使う機会も多いかもしれません。音質は良いに越したことはありません。カメラも動画も8K、写真は1億画素なので、トリミングしても画質の劣化が少ないのは加工するのに良いです。
3機種の特徴をまとめると以下になります。
- 最高評価のオーディオ搭載のリーズナブルなMi 10S
- 動画編集機能が豊富なクリエイティブ向きMi 10T
- ディスプレイ、カメラ、オーディオ、全てに抜かりないMi 11
発表されたばかりのMi 10S、気になった方の参考になれば幸いです。
Mi 10TとMi 11に関しては関連記事があります。ご参考ください。
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