2021年1月、SONYからXPERIA PROが発表されました。その価格は20万円越え!クリエイター向けのスマホとは一体どんなことができるスマホなのか?詳細を確認してみましょう。
XPERIA PROの価格
SONYのオンラインストアでは2月10日頃のお届け予定になっています。今回は最新最高のSoC Snapdragon888搭載のM11(日本未発売)と比較してみました。
XPERIA PRO | Mi 11 | |
価格 | 227,091円 | 8/128GB 3999元(6.5万円程度) 8/256GB 4299元(6.9万円程度) 12/256GB 4699元(7.6万円程度) |
この比較が適正なのか若干悩みますが、Mi 11の一番高いもの3個分の価格になっているXPERIA PRO。この高価格がどの辺に表れるのか、さらに見ていきましょう。
XPERIA PROのSoC、処理機能
処理速度に関する部分は、現時点の最新を搭載したMi 11に分があります。
XPERIA PRO | Mi 11 | |
SoC | Snapdragon865 | Snapdragon888 |
RAM | 8 / 12GB | 12 GB |
ROM | 256GB | 256GB |
参考Antutu Benchmark | 565,000 | 720,000 |
7nmのプロセッサのSnapdragon865は後続の870が発表されたばかり。Snapdragon888は5nmプロセッサを採用したもの。865と888はラインが違うとも言えますが、Snapdragon888の処理能力は別格です。
とは言え、Snapdragon865でもオーバースペックな処理能力があるので、使用上で不満はないと言えます。オーバースペックの能力で何ができるのか?がポイントです。
XPERIA PROのカメラ
XPERIA PROのカメラ構成はXPERIA 1Ⅱ(2020年5月発売/執筆時点13.6万円程)と同じ構成です。機能も同じで変化は無いようです。引き続きMi 11と比較してみました。
XPERIA PRO | Mi 11 | |
アウト カメラ | メイン:12.2MP 広角:12.2MP 望遠:12.2MP 3D iToFセンサー | メイン:108MP 広角:13MP マクロ:5MP |
イン カメラ | 8MP | 20MP |
XPERIA PROはドイツの光学メーカーZEISS(ツァイス)のレンズを採用、不要な反射光を低減するコーティングがされています。3D iToFセンサーは赤外線を利用して被写体との距離を測定するもの。暗所でも高速のAFを実現します。
画素数が同じレンズが焦点距離違いで3機搭載しているのもXPERIA ならではと言えます。
画素数で言うと、Mi 11の方が高画素ですが「高画素=良い写真」とはなりません。カメラが好評なiPhoneやPixelシリーズも高画素ではありません。画像を作り出すエンジンの優劣はカメラに大事な要素です。その点、多くのカメラを作っているSONYには他にない魅力があります。
とは言え、Xiaomiもカメラには定評があります。機能的にも優劣が付けがたい内容です。
XPERIA PROのディスプレイ
XPERIA PROのポイントとしては、ディスプレイをモニターとして連携できるところです。この辺がクリエイター向けとしての機能になっています。
XPERIA PRO | Mi 11 | |
サイズ | 6.5インチ | 6.81インチ |
解像度 | 3820×2160 | 3200×1440 |
その他 | HDR対応 21:9シネマワイド HDMI接続 | HDR10+対応 DisplayMate A+認定 |
XPERIA PROはスマホ初のHDMI接続が可能になっています。これによりデジタル一眼カメラとの接続が可能。4Kの解像度のあるディスプレイで外部モニターとして色調の確認が、その場で行えます。また5G接続が出来るので一眼カメラの高画質映像でのライブストリーミングが可能です。
この辺はXPERIA PROの独自機能になっています。
一方、Mi 11はディスプレイ評価機関のDisplayMateの最高評価を得ています。解像度こそXPERIA PROの方が上ですが、色調再現のコントラストはHDR10+対応のMi 11の方が良いです。
まとめ
XPERIA PROは5Gによるアップロードが可能な一眼カメラの外部モニターになるハイスペックスマホです。日本メーカーならではの防水防塵(IPX5/8 IP6X)におサイフケータイ機能も付いています。
カメラ、ディスプレイなど単体で見ると、他のメーカーでもっと安いものがありますが、クリエイターが選ぶデジタル一眼を出すSONYが連携機能を持つXPERIA PROを出す意義は充分あると思います。
デジタル一眼メインのサブカメラ、かつ外部モニターであり、そのままライブストリーミングも出来る。その価格が20万円越えになるのですが、必要なニーズは一定層ありそうです。
クリエイターの道具としてのスマホ。価格含め、SONYの意欲作だなと思います。
SONYのスマホカメラに興味がある方はXPERIA 1Ⅱをおススメします。AmazonではSIMフリー版を執筆時点13.6万円程で販売しています。
AmazonでSONY XPERIA 1Ⅱを見てみる今回比較したMi 11の記事があります。ご参考に。