おサイフケータイは日本で人気の機能です。コンビニでのタッチ決済や、交通機関での利用など、使える場所も多く便利です。このおサイフケータイに使われているのはNFCという近距離無線通信の技術です。海外のスマホではNFCが付いている機種も多いですが、おサイフケータイは非対応です。私の使っているOnePlus7TにもNFCが付いてますが、おサイフケータイとしては使えません。ですが、おサイフケータイ非対応機種でも、タッチ決済ができることを知ってますか?
そもそも「おサイフケータイ」とは
おサイフケータイとは、docomoが商標登録している非接触型の少額決済サービスです。スマホに近距離無線通信(NFC)のチップを搭載することで決済を可能にしています。おサイフケータイを普及させるためにdocomoは商標権を独占せず、大手通信キャリアのau、SoftBank、楽天モバイルでも「おサイフケータイ」の名称が使われています。そのため、日本では一番使う場所が多いNFC決済手段になっています。
NFCには規格の種類がある
NFCとは近距離無線通信、Near field communication(通称NFC)のこと。近距離の無線で個体を識別する技術で世界共通の規格です。スマホに使われているNFC規格は以下の3種類があり、それぞれがスマホ以外でも一般的に使われています。
- Type A(タバコ購入時のtaspoに採用)
- TypeB(住民基本台帳カード、免許証、パスポート等)
- Type F(suica、おサイフケータイ)
ソニーが開発したFelicaはType Fの規格に当たり、おサイフケータイやsuicaなどの交通系カードに利用されています。FelicaはTypeA/Bと比べ読み取り速度が速い事が特徴です。NFCの中でも、TypeFのFeliCaに対応したものが「おサイフケータイ」です。しかしFelicaは日本以外ではあまり使われていない規格です。
海外ではNFC搭載スマホというとTypeA/Bの規格です。多くの国では決済方法としてNFCのTypeA/Bが利用されているのです。そのため海外から取り寄せるスマホはNFC対応なのに、おサイフケータイ(FeliCa)が非対応になっています。
おサイフケータイでなくてもタッチ決済はできる
日本ではFeliCa搭載のおサイフケータイでないと決済できなかった時期が長くありました。でも現在ではNFC対応スマホであれば、コンビニでのタッチ決済も可能になってきています。
コンビニ最大手のセブンイレブンでは6月より、Type A/Bによるクレジット、デビット、プリペイドの非接触決済サービスの取り扱いを開始しています。
セブンイレブン公式のニュースリリース
これは読み取り端末にカードをかざして決済ができるもので、TypeA/Bの規格が使われています。つまり、おサイフケータイ非対応でも、スマホにNFC機能があれば決済が可能ということです。
おサイフケータイ非対応スマホでタッチ決済をする方法
Google Payに登録する
NFC対応機でGoogle Payの登録をするとタッチ決済が可能になります。Google Payにクレジットカードやデビットカードを登録して、レジにてカード払いにすれば、スマホをかざして決済ができます。手順は以下です
①Google Payから「Google Pay」のアプリをダウンロード。すでにプリインストールされている場合もあります。
②Google Payのアプリを立ち上げて登録。主な登録画面は以下です。
「使ってみる」→「+お支払い方法」とタップ
カードを登録すると、カード会社の規約が出てきます。
カード会社によると思いますが、音声通話の電話確認がありました。その後ロック画面の設定が完了して…
カードの登録が完了しました!これでセブンイレブンはタッチ決済が使えます。
おサイフケータイ非対応のOnePlus7Tをセブンイレブンで使う
スマホのNFC機能をオンにします。これがオフになっていると決済端末で読み取れません。
あとは商品を持ってレジに行き「カード払いで」と伝えます。決済端末にスマホを当てれば決済が完了です。
初めてだったので、心配でしたがタッチ決済ができました。
タッチ決済の注意点
この方法はGoogle Payに登録する必要がありますが、レジで「Google Payで支払います」と伝えるとお店の方に通じない可能性があります。
登録したGoogle Payを経由して決済しますが、レシートを見てもわかるようにカード払いになっています。実際セブンイレブンで「Google Payです」と言うと「?」というリアクションになりました…「カード払いです」と言い直すとタッチ決済と理解してくれました。
Google Pay登録のタッチ決済が使える場所は、クレジット・デビットカードなどのNFC規格TypeA/Bを使ったタッチ決済が可能なお店ということになります。
そしてFeliCaの無いNFCスマホは、おサイフケータイとしては使えません。suicaなどのFeliCaを利用した電子マネー決済はできませんのでご注意ください。
おサイフケータイ非対応NFCスマホの注意点は以下になります。
- 使える場所はクレジット・デビット・VISAなどNFC規格のTypeA/Bを利用したタッチ決済ができるところ
- レジでは「(クレジット・デビット・VISAなどの)カード払い」と伝える
- suica等のおサイフケータイを利用した電子マネー決済には使えない
利用場所に関しては、おサイフケータイほどでは無いにしても、VISAカードを登録すればVISAタッチ決済が利用できるお店なら使えます。ローソンや、マック、すき屋はタッチ決済可能です。
セブンイレブンなどは、オリンピックに向け海外の旅行者にも使いやすい様にNFCのTypeA/B決済を導入したものと思います。今後も利用可能な場所は増えていくでしょう。
セブンイレブンのお会計セルフレジではどこを選ぶか
お会計のみがセルフになったレジを最近良く見掛けるようになりました。
レジが混んでいたりすると、NFCのタッチ決済を試したいけど間違ってしまうと気まずい!ですよね…
画面を撮りましたので、ご覧ください。
セブンイレブンのお会計セルフレジの場合には、「クレジットカード」を選びます。
Google Payを起動して、タッチ決済をするだけです。NFC対応スマホであれば、スマホの背面をタッチすれば決済が完了します。
ファミリーマート、ミニストップでも同じように「クレジット」を選択して決済ができました。
以上、おサイフケータイでなくても、NFCでタッチ決済する方法でした。NFCスマホお持ちの方は試してみてください。
スマホを新しく新調を検討の方には以下の記事をご参考ください。
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