XiaomiよりMi 10T/10T Pro、Mi 10T Liteが発表!Mi 10との違いは?どんなスマホ?

2020年9月30日にXiaomiのローンチイベントにてMi 10T/10T ProとMi 10T Lite(Mi10Tシリーズ)の発表が行われました。Xiaomiはすでに発売しているMi 10シリーズとは別のラインとしてMi 10Tシリーズを発表しています。Mi 10シリーズとの違いなど、どんなスマホなのか見ていきましょう。

Xiaomi Mi 10Tはどんなスマホ?

Mi 10TシリーズにはMi 10T(無印)とMi 10T Pro、Mi 10T Liteの3つの機種があります。Mi 10TとMi10 Proの違いはカメラ構成とRAM/ROMの構成のみで、大きな違いはありません。

Mi 10Tシリーズの価格は?

価格
Mi 10T6/128 499€ 約6.2万円
8/128 549€ 約6.8万円
Mi 10T Pro8/128 599€ 約7.5万円
8/256 649€ 約8.1万円
Mi 10T Lite6/64 279€ 約3.5万円
6/128 329€ 約4.1万円
Mi 10/Pro 8/256GB
*発表時の価格
Mi 10 799€ 約9.9万円
Mi 10Pro 999€ 約12.4万円

こうしてみるとMi10シリーズよりMi10Tシリーズの方がリーズナブルな価格になっています。発表時期は半年(Mi10シリーズは2020年3月)の違いがありますがスペックはどれほどの差になっているか、細かく見てみましょう。

Mi10とMi10Tのスペック比

タイトルMi 10MI 10T/Pro
SoCSnapdragon865Snapdragon865
RAM8/12GBMi 10T:6/8GB
Mi 10TPro:8GB
ROM128/256GBMi10T:128GB
Mi 10TPro:128/256GB
アウト
カメラ
メイン108MP(SamsungHMX)
広角13MP
マクロ2MP
深度2MP
メインMi10T:64MP(SonyIMX682)
メインMi 10TPro:108MP(SamsungHMX)
以下共通
広角13MP
マクロ5MP
0イン
カメラ
20MP20MP
ディスプレイ6.67インチ
AMOLED有機EL
6.67インチ
DotDisplay(液晶)
サイズ162.58×74.8×8.96mm165.1×76.4×9.33mm
バッテリー4780mAh5000mAh
重さ208gMi10T:216g
Mi 10TPro:218g
OSMIUI11MIUI12

さすがに「Mi10」と付くだけあって、スッペク的には似ています。SoCは同じだし、メインカメラはMi 10T Proと同じ。ディスプレイサイズも同じ。もう今から買うのならMi 10Tシリーズの方がリーズナブルで良さそうです。

しかし外見はカメラ設置のデザインが違います。Mi10の1列に並んだデザインが好み、という人もいるかも。

また、ここが一番の違いと言えますが、ディスプレイがMi10は有機ELなのに対し、Mi10T/Proは液晶です。一般的には液晶よりも有機ELの方が高価ではありますが、DotDisplayは従来の液晶ディスプレイを改良したもので、通常の液晶では難しいパンチホールが作れます。その分画面占有率を上げることができるものです。視野角(角度を付けて画面を見た時の発色)は有機ELの方がキレイとは思われますが、然程気にしない人も多いかもしれません。

同じ部品を使っている部分も多く、この辺は大量生産のスケールメリットが活きている部分と思われます。

続いてはMi 10Tシリーズの各機能を見ていきましょう。

Mi 10Tシリーズの処理能力の違いは?

Mi 10TMi 10T ProMi 10T Lite
SoCSnapdragon865Snapdragon865Snapdragon750G
RAM6/8GB
LPDDR5
8GB
LPDDR5
6GB
LPDDR4x
ROM128GB128/256GB64/128GB

Mi 10T/Proに関しては、Mi10と同じSoCなのでAntutuベンチマークで58万程出るでしょう。処理能力に関しては問題が無いというか、オーバースペック気味です。また、RAMも省電力、伝送効率が向上したLPDDR5搭載です。

Mi 10T LiteのSnapdragon750Gは5G対応のもの。現時点で発表時期では最新のSnapdragon700番台ではあるが、上位には765Gがあります。Antutuベンチマークで30万以上のスコアになると思われますが、このくらいあれば使っていて不便に思う事はほぼないでしょう。

最近の傾向では、処理能力を落としたとしても800番台より安価で済む700番台を搭載する機種が増えています。これは売れ線がミドルレンジのスマホであること、普通に使っていても最新のハイスペックが然程必要でないことが理由になっています。

Mi 10Tシリーズのカメラ性能は?

ここは少し興味深いところで、それぞれに違いがあります。

Mi 10TMi 10T ProMi 10T Lite
背面カメラ・メイン64MP
(SonyIMX682)
・広角13MP
・マクロ5MP
・メイン108MP
(SamsungHMX)
・広角13MP
・マクロ5MP
・メイン64MP
(SonyIMX682)
・広角8MP
・2MPマクロ
・2MP深度
前面カメラ20MP20MP16MP

Mi 10 Liteはカメラの数が違いますが、AIにて処理して絵作りをするMi10/Proの方がキレイな写真を作ります。使える機能にも違いがあります。

Mi 10T Liteのリアカメラ機能
64MP広角カメラ| 時限バースト| 6つの長時間露光モード| 新しい写真フィルター:サイバーパンク、ゴールドバイブ、ブラックアイス| ドキュメントモード| HDR | AIシーン検出| 超広角エッジ歪み補正| Googleレンズ| AI美化| ポートレートモードの背景ブラー調整| ムービーフレーム| ナイトモード2.0 | パノラマ| プロモード| Rawモード
Mi 10T/Proのリアカメラ機能
6つの長時間露光モード| 写真のクローン| 時限バースト| 新しい写真フィルター:カラーフォーカス/サイバーパンク/ゴールドバイブ/ブラックアイス| ドキュメントモード2.0 | パノラマモード| プロモード| Rawモード| ポートレートモードの背景のぼかし| ナイトモード2.0AIカメラ2.0 | AI Beautify | AIスマートスリミング| AIポートレートモード| AI SkyScaping 3.0 | AIスタジオ照明AI高解像度写真| AIシーン検出| Googleレンズ| フォトタイマー| 顔認識| HDR超広角エッジ歪み補正| 集合写真の顔補正| カスタム透かし| ムービーフレーム

結構な違いがありますので、カメラ気にする方はMi 10T/Proを選ぶことをおススメします。では、Mi 10TとMi10T Proならどちらが良いでしょうか?

Mi 10T/Proのカメラの違いはメインカメラです。どちらのメインカメラもフラッグシップ機に搭載される良いものではあります。細かな違いは以下です。

メインカメラの違い

Mi 10TMi 10T Pro
64MP高解像度メインカメラ
・SonyIMX682、1 / 1.7 “センサーサイズ
・0.8μmピクセルサイズ、4-in-1〜1.6μmスーパーピクセル
最大10倍デジタルズーム
・f / 1.89、6Pレンズ、AF
108MP超高解像度メインカメラ
・SamsungHMX、1 /1.33インチセンサーサイズ
・0.8μmピクセルサイズ、4-in-1〜1.6μmスーパーピクセル
最大30倍デジタルズーム
・f / 1.69、7Pレンズ、OIS、AF

高画素=良い写真ではないのですが、高画素のためデジタルズーム(大雑把に言えば、引き伸ばし)に強いです。またMi 10T ProはOIS(光学式手振れ補正)が付いていますので、より揺れにくい動画撮影が可能です。

カメラが好きな方、動画も良く使う方は1万円以上の差がありますが、Mi 10T Proをおススメします。

Mi 10T シリーズのディスプレイは?

Mi 10T /Proは同じディスプレイです。以下はMi 10T Liteとの主な性能の違いです。

Mi 10T/ProMi 10T Lite
解像度:2400 x 1080 FHD +
リフレッシュレート144Hz
色域:NTSC 96%
コントラスト比1500:1
明るさ:500~650nits
MEMCテクノロジー
360°周囲光センサー
解像度:2400 x 1080 FHD +
リフレッシュレート120Hz
色域:NTSC 84%
コントラスト比:1500:1
明るさ:450nits

解像度こそ同じですが、画面の精度や描写力はMi 10T/Proの方が優れています。さすがに価格差なりの違いとも言えます。

流行りの機能、リフレッシュレートは144Hz。リフレッシュレートは1秒間に何回画面を描写するかを示す数値で、144Hzは1秒間に144回描写します。数値が大きい程、滑な描写でブラウジングなどスムーズな画面になります。一般的なスマホは60HzなのでMi 10T Liteの120Hzでも充分な数値です。

見慣れない機能としてはMEMCテクノロジーです。元々低フレームレートのコンテンツの描写に補正したフレームレートを差し込んで滑らかに描写するという機能です。低フレームの画像のチラつきも防止できるようになります。

まとめ

Mi 10との違い、Mi 10Tシリーズの中での比較などを見て来ました。さすがに「Mi 10」がシリーズ名についているので、使っている部品などは似ていました。カメラ構成なども違いますが、一番大きな違いはディスプレイが液晶か有機ELの違い。リフレッシュレートが充分なので、あまり気にしない方も多いかもしれません。今からMi 10を検討しているのであれば、価格差の大きいMi 10Tシリーズをおススメします。

Mi 10Tシリーズの中で選ぶなら、それぞれ向いている人は以下の様になります。

Mi 10Tが向いている人

ズームや動画は然程使わないけどキレイな写真が楽しめて、充分な編集機能を使いたい。ハイスペックな処理能力は今後の5G環境を見据えて必要な人。

Mi 10T Proが向いている人

色んなシーンで動画、画像を撮りたいので、ズームも光学手振れ補正も必要。たくさん撮るから編集機能も充実したい。ハイスペックな処理能力も今後の5G環境を見据えて必要な人。

Mi 10T Liteが向いている人

5G対応で普段使いに困らないスペックであれば充分。写真もキレイに撮れて楽しめる編集機能がありつつも、価格は押さえて買いたい人。

最後にグローバル版の対応Bandですが、ソフトバンク系のSIM(4G対応Band B1,3,8)は問題なさそうですが、docomo系(B1,3,19)、au系(B1,18/26)のSIMとの相性は良くないです。

Mi 10T/ProMi 10T Lite
5G/4G
対応Band
5G:n1/3/7/8/20/28/38/41 /77/78
4G LTE FDD:B1/2/3/4/5/7/8/20/28/32
5G:n1/3/5/7/8/20/28/38/41/77/78
4G LTE FDD:B1/2/3/4/5/7/8/20/28/32

公式のイメージビデオがあります。

フラッグシップ機の性能で価格を考えると魅力的なスマホです。検討の参考にしてみてください。

公式HP Mi 10T/Pro:https://www.mi.com/global/mi-10t/

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