2021年8月12日に発売されたAnker Soundcore Life P3をゲットしました!機能として全部入りとも言える贅沢な仕様の完全ワイヤレスイヤホンです。
上位機種のフラッグシップSoundcore Liberty Air 2 Proや、前機種P2との違いも含めて使用感、音質など実機レビューいたします。
AmazonでAnker Soundcore Life P3を見てみる上位機種Liberty Air 2 Pro、前機種Life P2とP3の違い
価格ふまえて、何が違うのか大まかなスペックを並べてみました。
Life P3とLiberty Air 2 Proの同じ部分を青字、3機種で最も優秀なポイントはオレンジ色にしてます。
全部入りイヤホンとは
全部入りとは主要な機能が全部付いているイヤホンの事です。
一般的には、以下の機能を含んだイヤホンのことです。
- アクティブノイズキャンセリング
- 外音取り込み
- ワイヤレス充電
- イコライザー機能
Life P3、Liberty Air 2 Proは全部入りイヤホンに該当します。
ノイズキャンセリングについて
ノイズキャンセリング機能ですが、通話時のノイズを消すものはCVCノイズキャンセリングと言い安価な機種にも搭載されていて、Life P2にも搭載されています。
一方、音楽再生時に環境音を消してくれるものがアクティブノイズキャンセリング(ANC)と言い、比較的高価な機種に搭載される人気の機能です。Liberty Air 2 ProとLife P3に搭載されています。
Liberty Air 2 Proの良いトコ
多くの方のレビューを見るとLiberty Air 2 ProのPureNoteドライバーの方が音質は多少良いようです。
Liberty Air 2 Proのみに付いているHearIDは個人の聴覚感度を分析して適したサウンドプロファイルをしてくれる機能です。
さすがに価格差なりの高音質機能が付いています。
Liberty Air 2 Pro の音質は好評なので少しでもいい音質で!という方に向いています。
Life P2の良いトコ
前モデルLife P2では防水機能IPX7とコーディックaptx対応しています。
防水機能の差は以下のような違いです。
- IPX4 あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない
- IPX5 あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない
- IPX7 一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない
僕の利用だと想定されるのは雨くらいなので、防水機能はどの機種でもOKです。
Life P2で対応しているコーディックaptxは高音質、低遅延を実現する技術です。
が、android上では、遅延、音質の向上について差を感じることが難しいとも言われています。最近では「無くてもイイ」という声もあります。
価格は抑えて、充分な防水機能が必要な方に Life P2 は向いています。
Life P3の良いトコ
主な内容を比べると、Life P3と上位機種のLiberty Air 2 Proに大きな差は無いと言えます。
音についてはアプリからイコライザーで調整もできるので、Liberty Air 2 ProのHearIDは無くてもいいかなと思います。
Liberty Air 2 Pro との価格差4000円(ブラックの場合)と考えると、Life P3は必要充分な機能が付いたイヤホンです。
また、Life P3は発売されたばかりの後発イヤホンなので、ゲーミングモード(低遅延)や「イヤホンを探す」機能などLiberty Air 2 Proにはない機能があります。
1万円は超えたくないけど、機能にも妥協したくない方にはおすすめです。音質も充分納得できるものでした!
詳しくはLife P3実機レビューでご紹介します。
Soundcore Life P3の実機レビュー
Soundcore Life P3の形状
ミニルマンドと同じくらいの幅です。外装のプラスチックはマット仕上げですが、少し傷も付きやすそう。
高級感はあんまりないですが、高さがないのでポッケに入れやすい形状です。
最近使ってたSOUNDPEATS Sonic Proは高さがあるので、ポッケというよりカバンに入れたい。
ケースは開けるだけでスマホと繋がります。しかも早い!
微々たる違いですが、これまで使ってたSonic Proはケース開けて取り出さないとスマホと繋がらなかったので、ちょっと感動。
形状はうどん型。LとRはここに書いてある。
ブラック以外ではオフホワイト、コーラル、ネイビー、ライトブルーがあるが、ブラックより定価が1000円高い。
オフホワイトとライトブルーはかわいい色で迷ったが、かわいいお年頃でもないのでブラックを選択。
掛け心地は良い。丸形よりも耳の負担が軽い印象。
*イヤホンの「うどん型」とは
そもそもAppleの白いAirPodsの形状から来ている。白い棒が突き出た部分がうどんに見えた(?)ことから、棒が突き出た形状を「うどん型」という。もっと良い名称ができることを期待している。素直に「棒型」でも良いかも。
Soundcore Life P3の音質
ドライバーが11mmと大きいので、低音の迫力が強い。ボンボンしているのですが、耳を圧迫するような音ではないです。
仕事しながら長時間聴いてましたが、聴き疲れすることはなかったです。
音の明瞭さもあるのですが、そのままの音だと少しこもった感じが気になりました。
そこで登場するのが、プリセットのイコライザー機能です。
ひとまず試して欲しいのが「アコースティック」。一気に音がにぎやかになります。こもった感じもなく、ボーカルも引き立ってきます。
個人的には「アコースティック」がどんな音楽でもイケる万能プリセットです。少しにぎやかさに誇張感がありますが、聴いていて盛り上げります。
他におすすめするのは…
女性ボーカルものだとおすすめは「ピアノ」です。主にロックで試してますが、何聴いてもどっかの楽器が引っ込む感じもなく、ボーカルが前面に聞こえます。
男性ボーカルものだと「エレクトロニック」がおすすめです。エレクトロニックはもちろんですがロックでもイケます。「ロック」のプリセットだとボーカルが少し後ろに下がって聞こえるので、ボーカル重視したい人は「エレクトロニック」を試して欲しいです。
イコライザー機能を使うと、欲しい音のタイプが選べるので好みの音が楽しめます。プリセットでなく、自分でカスタムすることもできます。
大型ドライバーの迫力、音の明瞭さ、イコライザーで好みの音に変更できて、聴き疲れしない…正直文句の付けようがないです。
Life P3の操作感
操作感については、少し慣れが必要です。
デフォルトでは以下の操作になってます。
このタップの場所ですが、棒部分では反応せずロゴのマークの場所をタップする必要があります。
ダブルタップの場所が悪く、シングルタップで認識されることが何回かありました。
これまでは物理ボタンのイヤホン(Sonic Pro)を使っていたので、押し感がないのにまだ慣れてません。
スマホで操作することも多いので、個人的にはあまり気にはならないですが、物理ボタン使ってた人は少し気になるかも。
Life P3のノイズキャンセリング(ANC)モード
耳栓としての使用も検討している人もいるかもですが、音楽再生せずにノイズキャンセリング(以降ANC)を起動すると「スー」という音がします。
音楽再生と同時だと音がクリアになりますが、引き換えに足りなくなる音があるように感じます。静かな室内視聴の音質についてはANCがOFF時の方が良いように感じます。
ノイズキャンセリングテスト
自宅環境下ですが、3つのモードのテストをしてみました。
テレビを付けた状態で画面から1.5m程離れたソファからのテレビ視聴環境(自宅環境)でどのくらいノイズが消えるか試してみました。
(追記)バスに乗ってノイズキャンセリングを試したので、(バス環境)追記しました!
交通機関モード/屋内モード
(自宅環境)
テレビの音はうっすら聞こえますが、話声の全ては聞こえてきません。
交通機関モードと屋内モードは同じくらいの消音効果です。部屋でテレビを見ている環境下では、差を感じることはできませんでした。
やっぱり「スー」という音がします。今これをキーボードでタイピングしながら屋内モードをオンにしてますが、タイピング音はそこそこ聞こえています。テレビの音よりタイピング音の方が聞こえます。
交通機関モードも試してみましたが、タイピング音については、そこそこ聞こえます。
聞こえてはいるのですが、音が小さくなって聞こえているというか、音が間引かれて届いている印象です。
(バス環境)
やはり、室内ではわからない効果があります!バスは振動、エンジン音が大きく、通常モードではとても快適な音楽再生ができません。
しかし交通機関モード/屋内モードを利用すると、バスでの騒音が驚く程小さくなります。バス内で音楽再生するにはANCは必須、無いと困るレベルです!
騒音をまるで聞こえないレベルにするものではないですが、外なのである程度は環境音も聞こえた方が安全です。
個人差はあると思いますが画像くらいの音量だと、バス内のアナウンスも充分聴こえました。
交通機関モード/屋内モード の違いは、大きく感じられませんでした。
交通機関モードの方が、わずかにバス内環境音を少し遠く感じるように抑えていますが、その分再生音楽も遠くに感じます。
音楽を楽しむなら、屋内モードを使った方がクリアな音を楽します。
屋外モード
(自宅環境)
不思議なことに、テレビの音が一番良く聞こえたのは屋外モードです。タイピング音も一番良く聞こえます。
セリフはギリギリ何となく理解できる程度の音で聞こえます。わずかですが「スー」の音は屋外モードが一番大きいようです。
(バス環境)
バス内でも結構環境音を拾います。ANCが効いてない訳ではないですが、あえて使うことはないかな…
僕なら野外でも屋内モードを使います。
結果
やはりANCは外出時こそ、効果を発揮します。
外で初めてANCを使いましたが驚きました!ANCは必須機能ですね…人気の機能なのもわかります。
全ての環境音を消してしまうと、少し不安も感じますがアナウンスは聞こえるレベルになっているので、ちょうど良い具合に音楽を楽しめます。
一方、比較的静かな自宅環境では、小さいながらテレビの音も聞こえます。
音楽再生についても自宅環境下であれば、ANCを使わない方が音質は良いです。迫力のある大型ドライバーの良さも消えてしまったような印象です。
今タイピングしながら屋内モードのANCのみ(音楽再生ナシ)使ってますが、「スー」という音と共に静寂を感じながら作業するには良いです。集中力が上がりそう。
家族がいる中でも「少し静かになりたい!」という時には有効です。
交通機関モードと屋内モードを試してみて、それぞれのモードで打ち消している音の音域が違っているように感じました。
実験が自宅とバス内のみなので、屋外モードにも適した環境があるかも知れない…ことは念のため書き添えておきます。
Life P3の外音取り込みモードは?
ノイズキャンセリング実験と同じ環境(テレビ前1.5m)で外音取り込みモードを試してみました。
オンにするとそれなりの大きさで「ザー」という音がします。空気の流れの音を拾っているような印象です。
聞こえてくる外音はこもった音になって聞こえます。
「全ての外音」より「音声フォーカス」の方が、ザー音は大きくなります。
音声の聞きやすさは「音声フォーカス」の方が良いです。遠くのマイクで音を拾っているような音声です。
音楽再生時でも「ザー音」がしますが、ノイズキャンセリングをオンにした時のような、再生音の変化は感じませんでした。
Life P3は大型ドライバーのせいか、普通に聴いている状態で外音が聞こえにくいイヤホンです。なので外出時は外音取り込みモードがあった方が、安全に音楽を楽しめそうです。
Soundcore Life P3のまとめ
Life P3は機能豊富なANC付きの全部入りのイヤホンです。
最大のポイントは
「大型ドライバーによる迫力ある高音質がイコライザーで調教できて、外出時の音楽もANCで楽しめること」です。
低音の迫力がありながら、長時間聴き続けられる音質が気に入りました。
ANCや外音取り込みモードなど豊富な機能がありますが、8999円(ブラックの場合)という価格でコスパ最高のイヤホンです。
全部入りイヤホンを試したい人にも満足できるイヤホンです。
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