日本でも4Gを利用した5G化が実現されそうです。これまで限られていた5Gエリアが日本全国に一気に広がる可能性があります。そうなると買い控えもあった5Gスマホが一気に売れ出すかも知れません。そこで今回はMediaTek製の5G向けSoCの「Dimensityシリーズ」搭載機についてまとめてみました。
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MediaTekってどこの会社?
MediaTekはスマホのSoCなどの設計する台湾のファブレス半導体メーカーです。2019年の世界売上高ランキングでは4位でした(ちなみにSnapdragonで有名なQualcomm社は2位)。
MediaTekが作るSoCの「Helioシリーズ」は安価なスマホに搭載されている印象です。UMIDIGIなどで見掛けますが、処理速度もそれなりでした。しかし2019年に登場した「Dimensityシリーズ」は5Gスマホにも搭載され、Dimensity1000+はベンチマークも最高クラスの処理能力になっています。
Dimensityシリーズ搭載はどのスマホか?
Dimensityシリーズにもナンバリングがされていますが、Snapdragonの様に数字が大きいものがクラスが上位というわけではないようです。搭載が確認できたものをまとめてみました。
商品名 | Xiaomi Redmi 10X Pro 5G | OPPO Reno 3 5G (型番PDCM00 / PDCT00) | VIVO iQOO Z1 |
日本 販売日 | 日本未発売 | 日本未発売 (SoftBank版とは異なる) | 日本未発売 |
参考 価格 | 2599元 8/128GB 4万円程度 | 2699元 8/128GB 4.1万円程度 | 2298元 8/128GB 3.5万円程度 |
SoC | Dimensity820 | Dimensity 1000L | Dimensity 1000+ |
Antutuベンチマーク | 415000 | 407000 | 510000 |
RAM | 8GB | 8/12GB | 8GB |
ROM | 128/256GB | 128GB | 128GB |
アウトカメラ | 48MP:メイン 8MP:Zoom 8MP:超広角 5MP:マクロ | 64MP:メイン 8MP:超広角 2MP:白黒 2MP:ポートレイト | 48MP(メインf/1.79) 8MP(広角 f/2.2) 2MP(マクロf/2.4) |
インカメラ | 20MP | 32MP | 16MP |
ディスプレイ | 6.57インチ AMOLED | 6.4インチ AMOLED | 6.57インチ LCD(液晶) |
サイズ | 164.16×75.75×8.99mm | 160.3×74.3×7.96mm | 163.97×75.53×8.93mm |
バッテリー | 4520mAh | 4025mAh | 4500mAH |
重さ | 208g | 181g | 194.78g |
その他 | 5G対応 NFC対応 イヤホンジャック | 5G対応 NFC対応 イヤホンジャック | 5G対応 NFC対応 イヤホンジャック |
OS | MIUI 12 (Android 10) | ColorOS 7 (Android 10) | IQOO UI (Android 10) |
ネットワーク | 5G:n1/3 /41/78/79 4G FDD-LTE: B1/2/3/4/5/7/8 | 5G NR:n1/41/78/79 4G LTE FDD: B1/2/3/4/5/7/8/ 12/17/18/19/20/26 | 5G:n1/3/41/77/78/79 4G FDD-LTE: B1/2/3/4/5/8/ 18/19/25/26 |
対応SIM(4G) | ×docomo(1,3,19) ×au(1,18/26) ◎Softbank(1,3,8) | ◎docomo(1,3,19) ◎au(1,18/26) ◎Softbank(1,3,8) | ◎docomo(1,3,19) ◎au(1,18/26) ◎Softbank(1,3,8) |
OPPO Reno3 5Gのソフトバンク版はSnapdragon765G搭載しており、カメラ構成も異なります。同じ名称でも販売される国によって仕様が異なるので注意が必要です。
ベンチマークを見ると、通常のミドルエンドのスマホよりは処理能力が高く、通常使用は快適にできるレベルです。中でもDimensity1000+搭載のVIVO iQOO Z1はフラッグシップレベルの処理能力がありながらコストパフォーマンスが高いです。
今後は日本でもDimensity搭載機は販売される?
MediaTek製のSoCはUMIDIGI製品や、docomoで販売しているGalaxyA41にも搭載されているので、今後の5G対応スマホにはMediaTekのDimensityシリーズ搭載機も出てくるものと思われます。これまでは安価なエントリーモデルに多く見られたMediaTek製のSoCも売れ筋商品になるかも知れません。
MediaTekも大きなグローバル企業ですので、知っておくとスマホの選択肢も広がります。スマホ選びの参考にしてみてください。