2020年8月26日にZenFone7/7Proの発売が台湾にて行われました。ZenFoneと言えば、独特のフリップカメラですが、前作ZenFone6より継続し強化されたものが搭載されます。どんなスマホになっているのか、見ていきましょう。
ZenFone7/7Proはどんなスマホ?
ZenFoneシリーズは台湾の電子機器メーカーASUS(エイスース)のスマホブランドです。日本でも良く見掛けるブランドなのでZenFoneシリーズを知っている人も多いと思います。時に話題になるのが、企業名「ASUS」の読み方です。僕もエイサスと覚えてしまい、今でもロゴを見ると「エイサス」と浮かんでしまいますが、正しくは「エイスース」です。
ZenFone7/7ProのSoCとRAM/ROM
まずはスマホの性能部分から。
ZenFone7 | ZenFone7Pro | |
SoC | Snapdragon865 | Snapdragon865+ |
Antutuベンチマーク | 613197 | 643847 |
RAM | 6/8GB LPDDR5 | 8GB LPDDR5 |
ROM | 128GB | 256GB |
Zenfone7Proは現時点の最新・最高のSnapdragon865+を搭載。ベンチマークを見ても最高クラスのスコアです。ZenFone7でも、このスペックは使いこなすには何したらいいのか悩むレベル。
RAMは省電力、伝送効率に優れたLPDDR5を搭載。能力的にはハイスペック過ぎる意外の問題はありません。
ZenFone7/7Proのカメラ
気になるカメラ機能についてです。
ZenFone7 | ZenFone7Pro | |
カメラ | ・メイン64MP IMX686センサー ・超広角12MP IMX363デュアル ピクセルセンサー ・望遠8MP | ・メイン64MP IMX686センサー ・超広角12MP IMX363デュアル ピクセルセンサー ・望遠8MP |
違い | メインと望遠に 4軸OIS光学防振 |
カメラ構成はまるで同じですが、ZenFone7Proの方は光学手振れ補正が付いています。ZenFone7にも「スーパーアンチシェイク」という手振れ補正がありますが、こちらはデジタルの手振れ補正です。ZenFone7Pro方が4軸の光学手振れに対応しています。
違いというと光学手振れ部分だけですが、ZenFone7/7Proには他で見ないカメラ機能があるので紹介いたします。
やはり、このフリップカメラ。背面も前面も同じカメラで撮れること。また角度が変えられるので、このカメラでしか撮れないシーンもあります。自動追尾のオートフォーカス機能です。
決めたターゲットにフォーカスを合わせながら、フリップするカメラで追いかけるという機能。稼働角度が決まっているので、ずっとセンターに被写体を置くことはできませんが、高価なジンバル無くても自動で追尾できる機能はありがたいです。
ここまでは前回のZenFone6にもあった機能ですが、次に紹介する機能はあまり見掛けたことがない機能です。
露出とピントを画像内の別の箇所に設定することが出来る機能です。上の画像だとカップにピントと露出を合わせると、窓から来る光の明るさで背景が明る過ぎて白っぽさが強いシーンになってしまいます。しかし、この機能を使うとピントと露出を別の場所に設定することができます。
ピント→カップ 露出→窓(の白い部分、明かり)
こう合わせると、室内の薄い暗い雰囲気を保ったまま、カップにピントを合わせることができます。
スマホで写真を撮る時、明るさとピントの合わせたい位置が違うことも多いですが、この機能があるとピント、露出の合わせたい箇所に指で合わせることができるのが良いです。マニュアル設定(カメラのプロモードなど)だと、ピントを合わせてから適切な数値に露出を設定するのですが、画面見ながらタッチするだけで設定できます。
文字での説明だとわかり難いですが、フリップカメラの使い方からピント・露出機能を使ったレビュー動画がありました。気になった方は確認してみてください。
このフリップカメラですが「落とすと壊れそう」という感想があるかも知れませんが、動画にもあるように、カメラがフリップ(せり上がった状態)から落とすと自動でカメラが閉じる様になっています。落下を感知する機能があるんです。これちょっとスゴイですよね。
ZenFone7/7Proのディスプレイ、サイズ、バッテリー、ネットワークなど
ここからはZenFone7/7Pro共に共通になります。
ZenFone7 / 7Pro共通 | |
ディスプレイ | 6.67インチ有機EL AMOLED 90Hzリフレッシュレート |
サイズ | 165.08×77.28×9.6mm |
バッテリー | 5000mAh |
重さ | 230g |
ネットワーク(4G) | FDD-LTE(B1,2,3,4,5,7,8,12,17,18,19,20,26,28,29) |
OS | ASUS ZenUI7 Android10 |
SIM | デュアルNano-SIM |
対応SIM(4G) | ◎docomo(1,3,19) ◎au(1,18/26) ◎Softbank(1,3,8) |
バッテリーは大容量で動画視聴で24時間再生でき、申し分ない容量です。充電は有線で30Wの急速充電に対応しています。ワイヤレス充電は非対応です。
重量はバッテリーが大容量のため重いです。フリップカメラのモーターも影響しているかも知れないです。
4Gの対応バンドを見ると、日本でも不便なく使えそうです。現在は日本での発売の発表がされていませんが、ZenFoneシリーズは日本市場への参加も積極的ですので、日本での販売もあるかもしれません。
ZenFone7/7Proの価格
最後は価格です。ZenFone7の方はRAM/ROM違いのモデルがあります。
ZenFone7 | ZenFone7Pro | |
価格 | 21,990NT$(6/128GB 約8万円) 23,990NT$(8/128GB 約8.7万円) | 27,990NT$ (約10.1万円) |
正直価格的なインパクトには欠けます。まだSnapdragon865+搭載機が少ないですが、Snapdragon865搭載のフラッグシップ機が10万円程度なので、「865+」搭載機としては、安い方かも知れません。
今回の発表は台湾にて行われています。日本での発表はまだですが、これまでZenFoneシリーズが日本で販売されていることを考えると、日本でも発売される可能性はあります。
ZenFone7/7Proが合うタイプ
数少ないフリップカメラのスマホという独自性もあるので、好きな方には気になる機種です。以下のような方にはおススメの機種です。
- 処理能力は極力高く、最新のフラッグシップ機が欲しい
- 色んなシーンで撮影が出来るフリップカメラが欲しい!
- 3Dゲームするのでカメラの穴がディスプレイにない方が良い
- 動画も頻繁に撮るので追従できるカメラが欲しい
- 多少重くても気にしない
まとめ
やはりZenFone7/7Proはカメラが独特な高性能ハイエンドスマホです。フリップカメラを抜きには語れません。ZenFone6でも話題になったフリップカメラが2眼から3眼にグレードアップしていますので、これまで気になるけど躊躇していた方には必見です。
日本での発売予定されているようですが、公式HP(台湾)を記載いたしますので、今のうちにチェックしてみてください。
2020年10月23日、日本でも発売になりました!
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