Huawaiのサブブランドhonorから「honor X10」が発表されました。まだBanggoodやGearbestなどの海外通販サイトでは未販売。中国で発表された「honor X10」とは、どんなスマホか見てみましょう。
honor X10 スペック表
機種名 | honor X10 |
クラス | ミドルクラス |
参考価格 | 3万円台 |
CPU | kirin820 |
GPU | Mali-G57 MP6 GPU Turbo Kirin Gaming+ 2.0 |
RAM | 6 or 8 GB |
ストレージ | 128GB |
アウトカメラ | 40MP f/1.8 8MP f/2.4(超広角) 2MP f/2.4(マクロ) |
インカメラ | 16MP |
ディスプレイ | 6.33インチ |
ディスプレイ | TFT液晶 IPS |
サイズ | 163.7×76.5×8.8mm |
バッテリー | 4300mAh |
重さ | 203g |
OS | MagicUI 3.1.1(Android 10ベース) |
honor X10主なポイント
- 新たに開発されたCPU(SoC) Kirin820
- 5G対応
- フレームレート90Hz タッチサンプルレート180Hz
- 暗所もイケる高感度カメラ
- インカメラポップアップ式フルスクリーン
- 4300mAh大容量高速充電池
- 3万円台程度
CPU(SoC)は新開発のもの。Huawaiのスマホには自社グループ開発のKirinシリーズのCPU(SoC)が搭載されています。現在Kirinシリーズの最高峰が「Kirin990」。「Kirin990」は最上位クラスのSnapdragon855+と同程度の高性能の処理能力(最新のSnapdragon865よりは若干及ばないよう)です。ハイエンドに搭載される「Kirin990」。5G用に開発されたミドルクラスの「Kirin820」という位置付けです。CPU、周波数の違いは以下です。
名称 | kirin990 | Kirin 820 |
CPU | 2xA76+ 2xA76 + 4xA55 | 1xA76* + 3xA76* + 4xA55 |
周波数 | 2.86GHz + 2.09GHz + 1.86GHz | 2.36GHz + 2.22GHz + 1.84GHz |
狙いとして安価な5Gスマホという位置付けの様に思います。5Gスマホは高価なハイエンドが多い中、手軽な価格で5Gスマホを購入できると5Gユーザーも増えそうです。結局売れるのって、ハイエンドより安価なミドルクラスなので。
安価であれば良いかと言うと、それだけでは物足りず。適度なスペックが欲しくなるもの。そんなニーズにも十分に対応してそうです。ポップアップカメラで画面が全面使えるフルスクリーンなのでゲームにも対応してそうです。タッチサンプルレート180Hz(指で行うタッチ入力が180回/秒の感度)なのも、ゲームを意識しての事と思われます。
カメラも広角、マクロ、暗所もOKなAIカメラです。4300mAhは電池容量として少ない訳ではないですが、高フレームレートに5G対応と電力消費が必要な機能なので電池の持ちは気になるところです。高速充電だから大丈夫かな。
Bandはdocomo系が対応
5Gと4Gは以下が対応。4G、5Gともdocomo、au、SoftBankがOKそうdす。これは日本での発売も期待できそうです。
5G:N1 / N3 / N38(ローミング)/ N41 / N77(ローミング)/ N78(3300-3800MHz)/ N79 / N80(SUL)/ N84(SUL) |
4G:B1 / B2(ローミング)/ B3 / B4(ローミング) )/ B5 / B8 / B18(ローミング)/ B19(ローミング)/ B26(ローミング)/ B34 / B38 / B39 / B40 / B41(FB) |
気になると言えば…米規制のHuawai
2020年5月15日に米商務省はHuawaiに対する禁輸措置を強化発表しています。これまでも禁輸措置対象リストに掲載し、アメリカ製ハイテク部品やソフトウェアの供給を事実上禁止する措置を発表していました。これには「米国のソフトウェアおよび技術が25%以下」で規制の対象外になる回避策がありました。今回の強化策では「米国のソフトウェアおよび技術を利用して製造された半導体」を追加し「25%以下」の条件を事実上撤廃しています。Huawai側もビジネスに大きな影響を受けるとコメントしています。
そして新OS「MagicUI 」の搭載
すでにGoogleのGMS(Google Mobile Service)は利用できず、honor X10に関しても新OS「MagicUI」が搭載されています。Huawaiスマホと言えば、これまで「EMUI」の搭載でした。ベースはオープンソースのAndroid10ですが、今後の脱Googleへ向けてのOS開発でしょうか。これも気になるところです。
安価5Gスマホの需要は大きそう
日本では本格的な5G環境が実現するまで、まだ時間が掛かりそう(1~2年?)ですが、ユーザーの関心は高い5G。でも、高額なスマホだと5G導入のハードルは上がるばかり。やはり比較的安価で、適度な高性能機には注目が集まります。正直、ハイエンド機のスペックを持て余す人は多いでしょうし。Bandも日本国内で使えそうなので、キャリアの取り扱いがあるかも知れません。
にしても日本のユーザーはどれくらいGMSが使えない(GmailやGooglePlay、GoogleMapなど)ことを気にするか…正直言うと、僕は気にしてします。